anyadraの日常

anyadraの日常を伝えていきます。

“生かされている”ということ

2ヶ月以上このブログを全く更新していなかったが、先日ようやく夏休みに突入できたこと、最近記事を盛んに更新されている某氏に刺激を受けたこと、どうしても記事にしたいニュースが舞い込んできたこと、いろいろ重なって記事を更新するまで絶対に天鳳は打たないという自分の中では最強クラスの決意をして今筆を執っているところだ。

 

そういえば一番最初の自己紹介記事でプロ野球観戦も趣味の1つで5歳から中日ファンだということは書いたが、これまで一度もプロ野球について詳しく書いたことはないので少し書いてみようと思う。

 

プロ野球に最初に興味を持ったときの中日は強かった。あの落合竜の全盛期だった。5歳や6歳の子供ながらによく分からないながらも直感的に魅力を感じる、そんなチームだった。もしこの時の中日が弱小球団だったら今頃自分は野球になど微塵も興味を持たずに生きていたのかもしれない。

 

15年以上プロ野球(中日の試合)を見てきてこれまでに感動したシーンは数え切れないくらいある。2006年の東京ドームの優勝決定試合、2007年の日本一決定完全試合リレー、2011年の首位攻防戦での神走塁・・・全て挙げようとしたりそれぞれについて細かく書き始めようとしたりするとキリがないのでこの辺にしておこう。

 

残念ながら2012年以降中日はリーグ優勝から遠ざかってしまっており、特に2013年以降中日は7年連続Bクラスが続いていたが、それでも毎年今年こそはという思いで期待してしまう自分がいた。あの強かった頃の幻影を追うように。特に連続Bクラス期間の後半はAクラスに惜しいところまではいっていただけにもどかしい思いもあった。

 

そして昨年ついに8年ぶりにAクラスに返り咲いたのは嬉しかったし今年も開幕前は今年こそは優勝してくれるのではないかと期待していた。

 

ところが開幕すると投手陣は12球団トップクラスと思える充実ぶりだったが打線は中日だけサッカーやってんのかというくらい点が取れず、現在前半を終えて上位3球団と下位3球団が大きく離れる展開での4位に沈んでしまっており、優勝はおろか3位すらもかなり厳しそうな情勢ではあるが、後半こそは巻き返して少しでも上位に食い込んでほしいなと期待している。

 

そんなそこそこ熱心な中日ファンをやっている自分にとって先日本当にショックなニュースが舞い込んできた。中日の木下投手の訃報である。

 

それを聞いた時は何と言って良いか分からない気持ちになった。

 

木下投手は昨年一軍でも投げていて、今年の期待の選手の1人だった。しかしオープン戦で肩を脱臼して離脱してしまい、復帰を目指していた道半ばでの出来事だった。

 

何度も訪れる逆境に立ち向かいながら日々必死に生きていた若くて才能のある選手が志半ばにして人生を終えなければならなかった、生きることができなくなったというのはなんと残酷な現実であろう。中日には後半はそんな木下投手の思いも胸に良い戦いをしてほしいと思うし、自分もそんなチームを応援していきたいと思う。

 

そしてもちろんなかなか厳しい現実もあるが、自分は一時は完全に腐りかけながらも今はまだ“生かされている”ということは決して当たり前のことではなく、そのことへの感謝を決して忘れてはならないし、日々精一杯やれることをやって生きていくしかなく、そうしなければならないと思う。

 

生きることを許されなくなったら何もできない。逆に生かされている限りは如何に厳しい現実の中にも光が差す可能性があるのだ。残念ながら普段無念の死を迎えてしまった人々に思いを馳せる余裕はなかなかないものだが、心の片隅にでもそんな人々への思いをおいてこれからも日々を生きていきたい、そう決意したところで筆を置こう。