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人生第2章

前回の記事で本年の振り返りをしたが、改めて考えるとあの終わらせ方で良い1年ではないような気がした。

 

そこで今回はきちんとこの1年を振り返ってみることにした。ほとんど自分語りをするだけになるであろうが、最後まで適当に読んでくだされば幸いである。

 

タイトルの通り、この1年を総括すると人生第2章の最初の1年だった。もちろん人生は連続した時間の流れの中にあるものなので明確に章を分けることは難しいのだが、自分の中では昨年で第1章が終わったと思っている。

 

まずは昨年までの第1章を簡単に振り返っておくと、この章ではまず将棋という戦場に狙いを定めてひたすらそこで頂点に立つことだけを目指して戦っていた。

 

頂点に立つことは厳しいという現実を突きつけられるとともに戦い方を試行錯誤しながらやっていたが、人生の考え方としてはとてもシンプルだったしやるべきことは割と明確であった。

 

しかし今年からの第2章は違う。この章のテーマは挑戦である。昨年をもって選手としての一線を退いたことで、今後の身の振り方が不安定になってしまった。

 

もちろん完全に戦いをやめたわけではないが、頂点に立つことと人生を良くすることは必ずしもリンクしなくなってしまった。

 

具体的に何を目指すのかがとても難しく、この章では常に将来への不安を抱えることとなる。身の振り方が固まってきたところで人生は次の章に進むと思っているが、正直いつ終わるのか自分でも分からないし、ある日突然終わってしまうものなのかもしれない。

 

ではこの第2章の最初の1年はどうだったのかということだが、自分としてはこれまで頂点を目指すために犠牲にしてきたものを少しずつ取り戻すことができていたと思う。多くの新しい経験をして新しい世界がいろいろと見えてきた1年であったと思うし、来年も引き続き楽しみながら漂流を続けられると良いなと思っている。

 

具体的には、まず将棋に関してはこれまで自分を縛っていたものから解放された結果斬り合い上等の指し方ができるようになった点とこれまでは倒すべきだからあまり仲良くしてはいけないと思っていた(特に若い)人達と仲良くさせてもらった点で新鮮さを感じられた。

 

これまでより純粋に楽しさを感じられるようになった上でさらに強くなれた手応えがあるし、まだ大した結果は出せていないが今後の自分に期待が持てる内容であったと思う。

 

あと余談ではあるが、名前と顔を出してTVに生出演したのは本年随一のインパクトのある体験だった。

 

また将棋以外に関してもこの1年の間にいろいろと手を出して様々な経験ができた。もちろんその経験は必ずしも快楽ではなく時として苦痛を伴うものもあったが、今はその全てが自らの糧になっていく時期だと思っているので今後も引き続き新しい取り組みの中で日々成長していきたい。

 

人生が順調に進めば、来年には少しは身を固める方向に進んでいると思うしそうなるように日々をしっかりと生き抜いていくことを来年の目標に掲げて2023年を締めくくりたい。

 

それでは皆さん良いお年を。